女性をターゲットにしたマーケティング戦略をわかりやすく紹介したビジネス書になります。
同名のシリーズが、今は合計3冊出版されていますね。
本書はその第1冊目になります。
なんとアマゾンランキング35部門1位のベストセラーを獲得しているので、表紙を見たことのある方も多いのではないかと思います。
Kindle限定販売ということもあり、文量は若干少な目で一時間かからずに読み終えることができるでしょう。
しかし内容はなかなか実用的で、著者である山崎さんの経験に即した具体的な書き方が提示されています。
目次は以下の通りです。
- はじめに
- 1章 なぜ、売れないんでしょう?
- 2章 コピーライティングの力
- 3章 女性向けと男性向けでは、コピーライティングはぜんぜんちがう!
- 4章 女性が望んでいるものって?
- 5章 女性が、心の奥で望んでいるものって? 権威を感じる時
- 6章 高額商品が売れる秘策
- 7章 女性のための、セールスレターの書き方
- あとがき
見てわかるとおり、徹頭徹尾女性をターゲットに限定した上で話が進んでいるので、男性向けのマーケティングを学びたい方にはあまり参考にならないかもしれません。
しかし、対女性であれば効果は抜群でしょう。
また、女性が相手であれば、マーケティングに限らず職場の同僚や日常生活で接する際にも活用できる知識が手に入ります。
以下で軽く内容に触れていきます。
著者・山崎理恵さんとは?
前書き、1章、2章は丸々著者の山崎理恵さんの体験談となっています。
それによると、
- ご職業はコピーライター兼心理カウンセラー。
- 受講生がたった3人しかいなかった学習塾をセールスレターの力のみで立て直し、半年で空き待ちの人気塾へ進化させる。
- 51歳で離婚し単身東京へ出て、再びコピーライティングの力で大成功。
と、思わず憧れてしまう行動力、そして揺るぎない自信と実力をもっていらっしゃることがわかります。
中でも私が感動したのは、山崎さんのこの言葉です。
51歳を、「もう51歳」と思うのか、「まだ51歳」と思うのか。
私は、「まだ51歳」だと思いました。
うーん、カッコイイ!
人間五十年と歌われたのは遠い昔のこと、今や人類の寿命は100歳に手が届こうとしています。
51歳なんて、まだまだ折り返し地点。
後込みをするような年ではないということですね。
これにはアラサーの私はたいへん勇気づけられました。
女性の心理は「共感」である
女性に対して商品を売るにあたり一番必要なことは、「相手を知ること」であると本書は言います。
そして本書が語る「女性」とは、ひたすらに「共感」を望む生き物なのです。
これには思い当たる節がある女性も多いのではないでしょうか。
私は本書を読みながら、「あー、わかる!」とか、「そこが面倒なんだよね…」のような、なんとも情けない感想ばかり漏らしていました。
そのくらい、本書の説明する女性の心理は的確です。
かいつまんでご紹介すると、
- 女性は「わかってもらいたい」生き物である
- 女性は「いやされたい、大切にされたい」ので、いたわりの言葉をかけられると好意を持つ
- 女性は「誰が言うか」すなわち権威性を重要視する
こんな感じです。
自分の身を振り返ると、ずばり自分自身のことを言い当てられたような気恥ずかしさを覚えませんか?
私は正直、恥ずかしかったです。
ぐうの音もでない、おっしゃるとおりでございますとひれ伏すしかないような気持ちになりました。
女性向けのセールスレターは「キャッチコピーが8割」
基本的に忙しい現代の女性は、セールスレターにじっくり目を通すような時間はありません。
その忙しさをかいくぐり、女性の目をぐっと引きつけるためには、「私に向かって言っている」と思わせるとのこと。
なるほど、とは思いますが、なかなか難しいですよね。
ブログの書き方にも十分活用できるのですが、このひきつける冒頭をすらすら書けるようになるには練習が必要だと思います。
ちなみに本書にはかなりわかりやすい具体例が記載されているので、私は当面その例を見ながらキャッチコピー部分を考えようと思っています。
その上で、今度は「教育」です。
その商品の必要性を丁寧に教育し。ほしい!という気持ちを育むことで、やっとセールスレターに行き着きます。
うーん、大変!
売れるコピーライティングは1日にしてならず、といったところでしょうか。
山崎さんは学習塾のちらしを作成するにあたり、受け取ったお客さんの反応を見て何度も何度も書き直しをしたそうです。
我々ブロガーでいうリライトにあたる作業を繰り返し行うことで、20人に1人が問い合わせをしてくるようなすばらしいちらしができあがったのです。
やっぱり何事も努力ですね。
【まとめ】プライム会員なら無料で読めます
ボリューム少な目で読みやすい文章なので、長めの本を読む息抜き代わりにでもいかがでしょうか。
女性向けの活動を考えているブロガー・アフリエイターなどにもおすすめです。
この記事ではかなり内容を省略してご紹介していますので、本書を読むと新しい気づきがたくさん得られておもしろいと思いますよ。
では最後に、本書のあとがきに書かれていた素敵な言葉を引用して、今回の記事を締めくくります。
ほほえみながら、大切な人に、ラブレターを書く。
こんな姿勢で書くと、ふしぎと読む人に通じます。
心に響きます。
ものを売る、っていうのは、人とつながる、っていうことです。